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「色んな意味で止めた方が…」
まだ、母と暮らす実家にしじまを招く方が遥かに彼女の為になると思い、自宅に招こうとしたが、柴田が遮った。
「しじまさんの事は、先生に任せると考えて……今日、お二人にお願いがあります」
「?」
真剣な表情をした柴田が言い出した台詞に、恭也としじまは、首を傾げた。
その日の夜……恭也としじまは、都内にある中華料理の店来ていた。
内装も客の雰囲気も普通のレストランと違い、高級な雰囲気が漂う。
「あの…、柴田さん」
テーブルには、美味しそうな中華料理が並んでいるが、恭也らは食べている場合じゃなかった。恭也が全く状況が把握出来ないと言いたげに隣に座る柴田を見た。
「これは、調査です」
「なんの?」
「……柴田さん、コレに意味はあるのかな?」
調査だと言う柴田に、疑問を投げる恭也としじまがある事にツッコミを入れた。
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