196人が本棚に入れています
本棚に追加
「あははははは!相変わらず面白い人ですね~神崎さん」
「ふふふふふ!誉めても何もでないわよ」
何がおかしいのか、二人は思いっきり笑った後に本題に戻った。
「いいですよ。都合のよい日時をお知らせ下さい。神崎さん」
妖艶な笑みを浮かべ相良が言うと神崎は嬉しそうな表情を浮かべた。
「じゃあ、お客に知らせとくわ!詳しくはメールするわね!綾ちゃん」
神崎は、足取りも軽やかに上機嫌で事務所を去っていった。
柴田が、重労働を終えた後の様に机に突っ伏した。
「……だから、嫌いなんです。あの人」
無意味に疲れるのと、外見と中身が不一致する態度が柴田には合わないのだ。
だが、それは敬愛する相良だけは例外だというのは、周囲には理解不能なのだ。
「そういうな。悪い人じゃないからな」
「……先生は、何であの人に甘いんですか?昔からの付き合いだからですか?」
「うーん……私と話すのが好きだと言ってくれるからかな?なかなか居ないからなぁ」
そう愉快そうに言うと、相良は業務を再開させたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!