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(私には普通……親切にしてくれたのにな。なんで恭也兄さんには優しくないんだろ…)
しじまがそんな事を考えていると、相良は、再び、彼女の頭を撫でた。突然だったからか、しじまは、目を見開き、彼女を見上げた。
「大丈夫、喧嘩せずに仲良くしろって言ってるからな!しじまちゃんを困らせたりしないさ」
「うん。有難う」
そう言って、二人は笑いあった。
「よーし。なら風呂に入って、寝ようか!明日、寝坊してしまうからな」
「うん。そうだね」
東京の夜は、こうして更けてゆくのであった。
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