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一刀「!?」
一刀兄さんは音が聞こえた瞬間、すぐに岩から飛び退き音のした方に身構えた。
「……………」
私もすぐに一刀兄さんの近くに行き、藪の方を見た。
「一刀兄さん……」
一刀「あぁ… 山賊かもしれない。 油断するなよ……」
一刀兄さんはお城から持ってきていた剣を取り出し構えた。
ガサッ!
「!………」
ついに藪の中から何かが出てきた。
そこにいたのは
野生の猪だった。
一刀「なんだ、猪かよ。 脅かしやがって。」
山賊ではなく猪だったので一刀兄さんは安心していた。 しかし…
「一刀兄さん… 油断しないで、相手をよく見てください。」
私は構えを解かずに言った。
一刀「んっ? たかが猪じゃない。 どこ・が…… なんだこいつ!? でかい!」
やっと私が言っていた意味が分かり、一刀兄さんは慌てはじめた。
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