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私たちの前にいた猪は、体長が170㎝くらいあり、かなりの大物であった。
一刀「この山の主かな……」
一刀兄さんが剣を構えて聞いてきた。
「多分、いや主でしょう。 こんなに大きいんだから…」
これよりも大きいのがいたらいやだ。
一刀「でもなんで出てきたんだ? なにもしていないのに。」
確かになにもしていない。 私たちは山を散策してお昼を食べただけだ。
「んっ? 食べた?」
一刀「何か分かったのか?」いきなり私が喋りだしたので一刀兄さんが聞いてきた。
「あれのせいだと思います。」
さっきまでいた岩の方を指差した。
一刀兄さんもその先を見て
一刀「あぁ… なるほどね」と納得した。
何故ならば指の先には、カゴに入った肉まんなどがあったからだ。
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