六章

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私たちの前にいた猪は、体長が170㎝くらいあり、かなりの大物であった。 一刀「この山の主かな……」 一刀兄さんが剣を構えて聞いてきた。 「多分、いや主でしょう。 こんなに大きいんだから…」 これよりも大きいのがいたらいやだ。 一刀「でもなんで出てきたんだ? なにもしていないのに。」 確かになにもしていない。 私たちは山を散策してお昼を食べただけだ。 「んっ? 食べた?」 一刀「何か分かったのか?」いきなり私が喋りだしたので一刀兄さんが聞いてきた。 「あれのせいだと思います。」 さっきまでいた岩の方を指差した。 一刀兄さんもその先を見て 一刀「あぁ… なるほどね」と納得した。 何故ならば指の先には、カゴに入った肉まんなどがあったからだ。
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