六章

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私たちは一歩一歩慎重に移動し、何とか木がある所まで来た。 一刀「あと少し…… 森の中に入ればなんとかできる。」 そんな事を考えながら移動していたその時! パキッ! 一刀「あっ……」 枝を踏んでしまった。 その瞬間 猪「ーーーーーーー!」 ついに緊張の糸が切れた猪がこちらに向かって突進してきた。 一刀・冬蘭「!!」 私たちはすぐにその場から飛び退いた。 ドッカーン! ミシミシ 私たちの後ろにあった木に猪が突っ込み、木をなぎ倒した。 一刀「くそっ! 」 身の危険を感じた一刀兄さんは猪に向かって剣を構えた。 猪はそれに応じるかの様に一刀兄さんの方を向いた。 一刀「ゴクッ…」 いつも鍛練をしているとはいえやはりそれは人対人、野生のしかもこんな大物が相手なせいか、一刀兄さんは気圧されていた。
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