プロローグ

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美味なる朝食を終え 食器を流し台に持っていった所で、壁に掛けてる時計に目をやる。 「そろそろ行かないとヤバイな…」 食器を洗うのは帰ってからする事にし、洗面所で歯を磨いてから部屋に戻り鞄を持つ。 戸締まりを確認してから玄関へ向かい靴を履き、ドアを開け外へ。 最後に鍵を掛ける。 「今日も…暑くなりそうだな」 雲1つ無い朝の空を見上げ呟いた。 ────季節は夏 夏休み突入の1週間前。 アスファルトをジリジリと照らす太陽。 朝にも関わらず早くも上がり始めた気温のせいで、せっかくシャワーで洗い流した汗も、再び額からじんわりと流れ出す。 ソレを手で拭いつつ… 「さて、行くか」 脇にある自転車のロックを外し 俺は学校へ向けてペダルを漕いだ。
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