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暖かい春の日射しのフォローもあり、見事にまた眠りに落ちた俺は、またメイリアに揺り起こされ、なんとか入学式の最初と最後だけは起きていられることができた。
「……サクさん、よくココの学園に選抜されましたね」
「耳が痛いです」
「ちょっ、なに耳塞いで誤魔化してるんですか!」
駄目か。
「ダメですっ! ……もういいです。早く次に指示された場所に行きましょう」
「おぉ」
どこに?と訊いたら次こそ火が飛んできそうだ。大人しくメイリアに着いていこう。
* * *
……。
「何これ?」
目の前にはとにかくでっっっかぁぁあい、何枚繋ぎあわせたかも予想できない羊皮紙が数枚。
「クラス表、だそうです」
「ここまで大きくする必要あった?」
「……ないと思います」
とにもかくにも確認しないことには始まらないので、羊皮紙を端々から眺める。
「1ーE、メイリア=センチュリア。サークル=マリオンダイブ」
発見。メイリアと同じクラスでした、やっふー。
「良かったです! あの……ふ、ふつつかものですがなにとぞ……」
「なんか間違ってる気もするがとりあえずよろしく」
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