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「そういえばサクさん」
「おぉ?」
「シルフさんも同じクラスにいましたよ」
「シルフさん?」
「あれ、サクさん新入生代表の挨拶の時は起きてましたよね? 新入生代表の子ですよ、あの美人な」
「あぁ……」
何故かお堅いイメージしか出てこなかったが、たぶん悪いヤツではないはず。新入生代表になるほどのカリスマだ、なるべく仲良くしておきたい。
羊皮紙を覗く。
1ーE、シルフ=カミカゼ。確かに書いてあった。
「風の国出身か」
「名字を見るからにそうっぽいですね」
俺の中の血がたぎった。いつか手合わせ願いたいもんだ。
なんか俺、戦闘狂みたいだな……否定はしないけど。
「この後は?」
「顔合わせだけはあるみたいですよ。 あとサクさん、お顔が怖いことになってます」
「むっ、そうか」
顔をぐにぐにして、筋肉をほぐす。メイリア、笑うな。
「あはは。 なんかボク、サクさんが選抜された理由、分かったような気がします」
「そうか、だが気付くのが遅いぞ。この品行方正なオーラを見た途端気付くくらいにならないと」
「どの口が言うんですか」
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