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「サークル=マリオンダイブです!」
気付け薬が取り戻してくれた元気のまま、受付のお姉さんに自分の名前を叫んだ。
元気な学生が好きなのか、お姉さんも笑顔で、学生寮の鍵と入学式の予定時刻が記された羊皮紙をはい、と渡してくれた。
「ありがとうございます!」
サイファー四道学園はとてつもない広さだった。あの船着き場から徒歩(実際は全力疾走)、五分という意外な近さに驚きながら、実際足を踏み入れてみると、サイファー四道学園の敷地面積はファルムの国土の三割近くを占めているんだぞ、と冗談めかして説明した酒場の酔っぱらいの言葉を信じるハメになってしまった。
そして、校門を入ってすぐのところに受付のお姉さん達がたくさん並んでいて、一番近くにいたお姉さんに、俺の名前と顔を確認させて、今に至るわけだ。
「人、あんまりいなかったな……」
やっぱり俺は早く来すぎたのだろう。受付の設営もまだ終わりきっていなかったし、そういえばお姉さんがチェックしていた名簿にも、俺の名前の横にしか赤いバッテンマークがついていなかった気がする。
誰か来るまで待つのも癪だ。かと言って、特にやることもない……わけじゃないな。というか沢山ありすぎて何から手を付けたものか。
まず、荷物を片付けることから始めよう。
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