幻想・・・・無駄な経緯

2/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
名も知らない世界・・・ 理解できない敵・・・・ いつの間にか始まりを迎えた戦闘・・・・。 少年は、目の前に突き付けられた現状に戸惑いを隠せなかった。 昨日までの当たり前な生活は、眠りと共に終わり・・・・目覚めた時、正確に言うと(意識を取り戻した)という感じだろうか・・・。 粗末な銀の鎧を着け、人間ではない(何か)に向け剣を構えていた。 辺りは見た事のない草原で、空の赤さが自分の知るどの世界とも違うと知らせる。 「翼!何を突っ立ってる?しっかりしろ!」 隣の男が、少年に向け叫び声を上げる。 ・・・やはり、見た事のない男だ。 「・・・えっ?・・・あ・・・あぁ・・・・俺・・?」 辺りを見渡した少年は、男を含めた3人の人間が居る事に気付く。 少年と同じく、粗末な銀の鎧と剣・・・どうやら、仲間のようだ。 「みんな気を付けろ!奴らが来るぞ!」 その声に少年が振り向くと、人間ではない何かは、こちらに近付いてくる。 外見は熊のようだが、どの熊とも違う。 やがて、戦闘が始まった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!