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名も知らない世界・・・
理解できない敵・・・・
いつの間にか始まりを迎えた戦闘・・・・。
少年は、目の前に突き付けられた現状に戸惑いを隠せなかった。
昨日までの当たり前な生活は、眠りと共に終わり・・・・目覚めた時、正確に言うと(意識を取り戻した)という感じだろうか・・・。
粗末な銀の鎧を着け、人間ではない(何か)に向け剣を構えていた。
辺りは見た事のない草原で、空の赤さが自分の知るどの世界とも違うと知らせる。
「翼!何を突っ立ってる?しっかりしろ!」
隣の男が、少年に向け叫び声を上げる。
・・・やはり、見た事のない男だ。
「・・・えっ?・・・あ・・・あぁ・・・・俺・・?」
辺りを見渡した少年は、男を含めた3人の人間が居る事に気付く。
少年と同じく、粗末な銀の鎧と剣・・・どうやら、仲間のようだ。
「みんな気を付けろ!奴らが来るぞ!」
その声に少年が振り向くと、人間ではない何かは、こちらに近付いてくる。
外見は熊のようだが、どの熊とも違う。
やがて、戦闘が始まった。
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