記憶

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友達に言わせりゃぁ 『血が舞った』 らしいよ。 確かに血を吹いた。 そのせいで真っ白な雪が真っ赤に染まったんだ。 しかも朝の登校時。 汽車(都会で言う電車ね)を待つ………そう都会で言えばラッシュ時みたいなもん。 まぁ、田舎だから学生が数人なんだけど。 しょぼい駅で私は宗磨に殴られた。 朝っぱらから。 雪がちらついて、それが何だか儚げにみえて余計に悲しくなった。  
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