57人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
『えっ!!!!!!???』
次の日、エリとアキに昨日あった事を話した。
二人は声を揃えて驚いた。
私は笑うしかなかった。
「…えぇ~?!宗磨やりすぎじゃねぇの!?」
エリがイライラしていた。
「つぅか自己チューすぎ。何様だよ」
アキもイライラしていた。
「奈津美と離れたくないなぁ……」
二人の言葉が本当に嬉しかった。
「でも、ほら。学校帰って来てから会えるしょ!!!」
私は無理して笑った。
「そうだけど…。どーせあいつ居ないんだから平高でよくね?わかんねーべ!!」
エリが、いい事思い付いたばりに言ったけど私は力なく笑った。
宗磨の支配欲は皆知ってる。
そしてそれに従ってきた私の事も二人は知ってる。
「高校は離れ離れかー」
私は進路希望のプリントの第一希望の欄を消して【緑高】と書き直した。
「まっ、学校だけ違うんだし!」
私達はそう言って気持ちを抑えた。
宗磨が何て言おうと、エリとアキの友情だけは守りたかった。
最初のコメントを投稿しよう!