追憶3

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『えっ!!!!!!???』 次の日、エリとアキに昨日あった事を話した。 二人は声を揃えて驚いた。 私は笑うしかなかった。 「…えぇ~?!宗磨やりすぎじゃねぇの!?」 エリがイライラしていた。 「つぅか自己チューすぎ。何様だよ」 アキもイライラしていた。 「奈津美と離れたくないなぁ……」 二人の言葉が本当に嬉しかった。 「でも、ほら。学校帰って来てから会えるしょ!!!」 私は無理して笑った。 「そうだけど…。どーせあいつ居ないんだから平高でよくね?わかんねーべ!!」 エリが、いい事思い付いたばりに言ったけど私は力なく笑った。 宗磨の支配欲は皆知ってる。 そしてそれに従ってきた私の事も二人は知ってる。 「高校は離れ離れかー」 私は進路希望のプリントの第一希望の欄を消して【緑高】と書き直した。 「まっ、学校だけ違うんだし!」 私達はそう言って気持ちを抑えた。 宗磨が何て言おうと、エリとアキの友情だけは守りたかった。  
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