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「嘘だろーーーーーーー!!」
その男―植木菊男の叫びが恩田北第一高校の校舎内に響きわたった。
その叫びの原因は2つ。
1つ目は、入学式を終えて振り分けられた、自分のクラスへ向かうとそこには、日向元気、飯田咲、花崎怜奈の姿があったから。
花崎さんや咲ならばまだいいと彼は思う。
しかし、あの問題児―日向元気と一緒になることが許せない。
かつて彼は、日向元気と同じクラスになったことがある。
そこで、彼を待っていたのは地獄だった。
授業中に話をかけてきたり、へんなボケをかませて、菊男に大声で突っ込ませる。
そして、先生に怒られる。
それだけじゃない。
様々なことを、体験した彼だからこそ言えるものだった。
「嘘だろーーーーーーー!」
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