です

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深い森の中で、彼女と手を繋いで横になった。 いつまでそうしていたかは知らない。 「ねえ」 彼女は言った。久しぶりに聞いた、彼女の声だった。 「大好き」 僕は笑った。何を今さら。と、思った。 「それならもういっそ」 ボンベのように一生 「僕が吐く息を吸って」 息絶えて――…
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