第一章ーであいのうたー

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-2- 刻は流れ、その日の昼休み。 「──全く、何なのよアレは!?転校生があんなのだったなんて聞いてないわよ!」 美雫と春歌は机の上に弁当を広げながら、朝の転校生騒動について話していた。 因みに当の本人は、昼休みを知らせる鐘の音が響くと同時に屋上へと歩いて行った為、今は屋上にいる。 故に教室では、春輝がいないのを良い事に、皆が好き放題を言っていた。 鬼の居ぬ間に、ということである。 美雫もその一人で、春歌に先程の春輝の行動を、春歌に向かって吐き捨てる様に文句を言い続ける。 しかし話しかけられている春歌は、 「うん、そうだね~…」 眼は何処か遠くを見つめ、返事には気が入ってなく、完全に上の空だった。
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