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「此処か…」
悠と朔月と別れたあと、遥は真っ直ぐ三日月の住むアパートを訪れていた。
住所はあらかじめ詩季に聞いていたので家を見つける事自体は簡単なのだが、詩季は合い鍵を持っていないので中には入れない。
仕方がないので、周囲に聞き込みをするためにアパートを出ようとする遥。
それを1人の女性が呼び止めた。
「アナタ三日月ちゃんのお友達?」
買い物だろうか…
大きめの袋を下げた主婦らしい女性がゆっくり近付いて来た。
此処が二階で良かったでしょう。見るからに重そうだと遥は話かけた。
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