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「遥がこれから来るらしいよ」
携帯電話をテーブルの上に置くと、悠はソファーに座り直した。
朔月は水回りの掃除をし、悠はのんびりとニュース番組を見ていた時の事だった。
2人の家はオープンキッチンになっているため朔月も掃除をしながらニュースを見るが、遥は首を傾げる。
「この誘拐事件って、例の犯人じゃないのかなぁ。
見つかるまでが早かったし、自殺っぽいね」
「そうだね…
でも犯人はシニカルキラーと呼ばれる部類の人間だよ。
何をしてもおかしくない…
でも流石に今回は違和感を感じるね」
朔月は泡の付いた手を洗い流しながら、ふーんと軽く返事をした。
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