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それから数分後に遥はやって来た。
悠の見ていたニュース番組はいつの間にか、今回の事件と連続誘拐事件との関連性についての特別番組になっていた。
独特の喋り方をする白髪混じりの男性と、犯罪心理学者とがこれまでの事件との関連性について熱く議論している。
「遥さんいらっしゃい」
いつものように朔月はお茶を出し、遥はそれを口にする。
もちろん美味いと言う言葉を添えて。
「残念だったね
昨日の今日であまり面白みが無いんじゃないかい」
「全くだ…
と言いたいところだが、コレが例の誘拐事件の犯人の犯行ならなかなか面白くなる。
それを願いたいな」
遥はやはり不服そうな表情を浮かべていた。
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