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クスクスと笑う朔月とご機嫌そうな悠と不機嫌な遥…
テレビでは依然として独特な喋り方をする白髪混じりの男性が画面を独占している…
遥は朔月が入れてくれたお茶に手を伸ばそうとした時遥の携帯が突然震えだした。
「電話だよ」
遥は分かっていると言うと電話に出た。
「はい…
はい…いえ………分かりました」
電話の相手は一方的に話を進めたのだろうか、遥は返事だけで会話を終えてしまった。
「明日詩季が来るそうだ…
三日月の父親を連れてね」
「そうなんだ」
「嗚呼、依頼が失敗した時の説明が一番面倒くさいのだが…」
大きな溜め息を零す遥であった。
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