No.05 隔離

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  『鈴蘭の家』で働く5、6名の職員もすべて此処の出身である。 「緋色くん、朔月さん、お帰りなさい」 施設に着いた2人を迎えてくれたのは施設長である佐伯 寧音(サエキ ネネ)だ。 色素が薄い赤い髪色と、おっとりした口調が特徴で、身体が148と小さい事が特徴の皆に人気の先生だ。 「寧音さんコレ」 緋色は持っていた袋を寧音に渡す。 「コレは…」 「皆さんで食べて下さい。なんか当たっちゃって」 彼女はおっとりした口調でみんな喜ぶわと笑顔を朔月に向けた。 彼女も小さい頃に親から酷い事をされたらしい… 此処に居る人間の大半が親という存在に良い感情を持っていない… それでも彼女のように笑えるのだ… 朔月は此処に来る度にそう思う…  
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