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待つこと5分
寧音は1人の男性を連れてきた。
「初めまして佐伯 道宗(サエキ ミチムネ)です」
佐伯と言うと寧音の兄だろうか見た目は黒縁のメガネがよく似合う今時の若者だ。
朔月と寧音よりも年上で25歳くらいか…
「駅まで送りますよ」
彼はそう言って朔月が左手に持っていた大きな買い物袋を手に取った。
「すみません
ありがとうございます」
「道宗くんお願いね。
朔月さん今日はありがとうございました」
「いえ気にしないで下さい。
今後こそじゃあね緋色」
朔月はゆっくり駅に向かって歩き始めた。
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