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「なぁオムライス作ってよ」
「またフられたの?」
清華はバカみたいって呆れて
エプロンをした
俺が誕生日にあげたエプロン
清華は大事に使ってくれていた
「ううん
俺がフったの」
ぇえ!?
って慌ててあいつはこっちを向いた
「どういうことよ
あんたからフるなんて珍しい」
なんだかいつもしっかり者の清華が慌てて面白かった
「清華のオムライスが食べたくなったから」
そう言うと物凄く驚いてから
そんなの別れなくったって作ってあげるのに
ってブツブツ言いながら
作り始めた
それじゃ意味ないんだよ
だって俺が食べたいのは
独り身になって
寂しくなった俺を慰めてくれる
清華のオムライスが好きなんだから
その日清華が俺に作ってくれたオムライスも
変わらず美味しかった
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