思い出話

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「なぁ、アル」 「なに?兄さん」 「この前の・・・病院の屋上で言ってたことなんだけどさ・・・」 「病院?・・・ああ、ケンカする時はいつもボクが勝ってたよねって話のこと?」 「ちげーよ。ほら、その・・・あれだ。ウ・・・ウィンリィを・・・」 「どっちがお嫁さんにするかって話?」 「そうそれ!!」 「懐かしいよね。あの頃はまだちっちゃくて・・・」 「だぁれが虫眼鏡で見なきゃわからないほどのドチビかぁぁぁあ!!アルまでそんなこといいやがってぇ!!」 「おっ・・・落ち着いてよ兄さん。ボクが言ったのは身長のことじゃなくて年齢のことだよ」 「なんだ、そうなのかよ。そんなにちいさ・・・幼いころだったっけ?」 「覚えてないの?」 「ああ、全く。だからどんなんだったかアルに聞こうと思ってさ」 「そうだなぁ。あれは、ボクがまだ五歳ぐらいのときだったかなぁ・・・」
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