五月一日 アイドルキュアリアシティー

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「まぁ、冗談だけど」 どこからが冗談だろう。 とりあえず僕としては糖尿病の下りが全部冗談であってほしいね。 「とにかくこの話はあさっての方向に満塁ホームランで飛ばすことにして」 どっちの方向かわからない上に、満塁でしかもホームランじゃないと駄目らしい。いつからというか、どこで野球をやっているのかも僕は知らないけど。 「ともかく本題ね」 黒霧さんは目を細めた。猫みたいな表情だ。なんか愉快そうで良いなー。僕もニコニコしたいよ。 でも無理ね。だって僕は捕われのお姫様なのだからー。ババンッ!! ほらスポットライト足りないよー。 「――せんべいは何味が好き? 朝倉くんは」 え、それ本題? ちょっと待ってよ。 せんべいかよ。せんべいに負けたのかよ僕の話題性はっ!! 「冗談よ」 ……なんか、いいように遊ばれていないか、僕?  
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