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「お前悔し泣きした事ないだろ?」
部活を辞めた時、職員室で顧問の先生にそんな事を言われた事がある。
「どんな事でも一生懸命打ち込むと辛い事や、超えられない壁に絶望したり苦労が報われなかったりする事もある」
「そうやって生まれたタフな精神は後々社会で生きていくのには必要不可欠だ」
「もう一度聞くぞ、本当に部活を辞めるのか?」
「花水」
俺の名前は花水輝弘。
中学二年生だ。
俺は苦行に耐えきれず部活を辞め、そしてイジメを受け結局不登校という入り組んだ人生を歩んでしまった。
後悔はしている。
結局自分はそれだけの人間だと…
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