Him who does rare action.

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俺が両親と話すことができたのはパーティーが始まる前の数分。第一声は「相変わらずバカップルだな」だ。結婚して二十年。息子の俺が18になろうとしているのに、まるでまだ付き合いたてのカップルのように熱々。 俺の言葉を聞いた親父はにやりと笑うと、息子がいる前でお袋に濃厚なキスを仕掛けやがった。まったくあほな親父だ。それに応えるお袋もどうかと思う。 両親のディープキスを見せつけられる形の俺は当然げんなりする。その時点で呆れを通り越して、かなり疲れた。まだパーティーも始まっていないのに。 両親が満足して互いに唇を離し、俺に向き合ったところでやっと祝いの言葉を言った。嬉しそうに笑う二人を見て、一応来てよかったと思えた。 お袋はそのあと俺に対して質問攻め。学校はどうなのか。勉強はしているのか。一人できちんと生活できているのか。滸と仲良くしているのか。彼女はいるのか。他にもいろいろ。もちろん全部に答えている時間はなかったが、一人でも大丈夫。楽しんでいるとだけは言っておいた。 聞いたお袋は満面の笑顔。目尻に皺は増えたが、まだまだ若い顔立ち。 『こういうとき以外の日にも会いたいから、またお家にも帰ってきてね。今度ゆっくりお話がしたいわ』 パーティー会場となる大宴会場へ向かう途中に投げ掛けられた言葉。俺は静かに頷いた。 「……ん?」 さらりと髪を撫でられる感触がして、瞼を持ち上げた。 「ごめん。起こした?」 視界に映ったのは風呂上がりの美咲。 「いや、大丈夫」と言えば、美咲は「そっか」と返事をして俺の隣に座った。 湯上がりの美咲はたまらなく色っぽい。頬は火照って赤いし、髪は濡れて細い首に貼り付く。開けられた首元から覗く鎖骨が艶かしい。 今すぐにでも抱きたい。だがその欲求を上回る睡魔。ここ最近の睡眠不足も手伝っているに違いない。 .
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