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「獅毅?」
名前を呼ばれて目を開ける。どうやらまた夢の世界に片足を突っ込んでいたようだ。
「眠いんだったら寝る?」
暫し考える。
このまま行為になだれ込んだとして、その最中にもし寝てしまうなんてことがあったら男としてかなりきついものがある。
だったら……。
「一時間経ったら起こしてくれ」
言いながら体を倒し、俺は美咲の腿に頭を預けた。
今の美咲からは俺が使っているのと同じシャンプーやボディーソープの匂いがする。
ゆっくりと目を閉じると、すぐに強い睡魔に襲われる。俺の髪を梳くようにして動く美咲の手に、促されるようにして意識を手放した。
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