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「あっ……」
いくら弱いとはいえ、快感を与え続けていた手さえも離してしまえば、小さな口が名残惜しそうな声をあげた。
そしてさっきよりも必死に表情でねだってくる。眉はハの字に下がっているし、涙の膜も決壊して一筋、二筋と柔らかな頬の上を滑り落ちていく。
「そんな目して見ても駄目。俺にどうしてほしいのか。ちゃんと口で上手におねだりしてみろ」
にやりと笑いながらの俺の発言に対して、すぐに返答はなかった。美咲は熱い息を吐いて、もじもじとしているだけだ。
その間にも先端の穴から溢れた蜜が重力に従い、幹を伝って落ちていく。
「このままでいいのか?」
そう聞けば首が横に振られる。
そして間もなく決心したのか、息だけを吐き出していた口が震えて、言葉を発するためゆっくりと動き出す。
「……しっ獅毅の…」
「うん?俺の?」
「しきの手……おっきな手で、擦って……おれの擦っていかせてっ」
恥ずかしさで顔を真っ赤にしての必死のおねだり。
本当はもっと卑猥な言葉を言わせてみたいが、あまり虐めすぎると美咲が本格的に泣いてしまいそうだから今回はやめておこう。
零れ落ちる涙を舐め取り、流れで瞼にキスをする。
「いっぱい出していいぞ」
耳元で低く囁く。吐息をたっぷりと含ませて。
「あっ、あ、ぁ……んんっんああっ!」
強く速く数回擦ってやれば、すぐに白濁した液を放出した。焦らして我慢をさせたあとの絶頂だったせいで、美咲の体は長い間ビクビクと不規則に痙攣していた。
残滓を搾り取るようにゆるく数回擦ってから、手に付着している白濁を舐めた。それから手近にあった布巾でまだぐったりと脱力している美咲の下半身を拭いてやる。
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