~Prologue~

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やっと二人でチラシを集める事が出来た。 すると…彼が初めて口を開いた。 『この紙…何?』ニヤッ 「!?」 紙をヒラヒラと振り、右の口角を上げている。 そんな姿さえ…カッコイイ。 声も低くてカッコ…良くない!! いきなり、人の失敗を笑って!! 「チラシです!!」 『チラシ??』 いかにも゙初めて聞きましだ顔をする彼にピキッとした。 バッ 私はキッと彼を睨んでから乱暴にチラシを返してもらった。 『ふっ…』 そんな私を見て笑う彼。 私は急に恥ずかしくなり… 「し…失礼します!!」 ダッ 私はその場から走り去った。 なによアイツ…鼻で笑って…ムカつく!! 『…やっと見つけた、青井 夢。』 小さな声で呟いた彼。 既に彼の目の前から走り去った夢に届くはずは無かった。
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