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「静…なんで優実の服をとろうとしたの?」
静はポニーテールを揺らしながら泣きながら答えた。
「だってぇ…ぐすっ…その服…ひっく…欲しかったんだもん…」
「そっか…でも、後3週間だからね。」
夢の子供は1ヶ月に一度、何かを夢に買ってもらえるのだ。
「ぐすっ…うん…分かった。」
「いい子だね、静は。」
「ってかさぁ…鍋…大丈夫?」
雪都が声をかけてきて、鍋を見ると…
グツグツグツグツ…
今にも吹きこぼれそうだった。
「え?……ああっ!!」
ダッ
私はキッチンに急いだ。
「セーフ…」
少し吹きこぼれたけど…大丈夫だった。
「姉貴が玉の輿になれば楽なのに…」ボソッ
不意に雪都が小さな声で呟いた。
キッチンと雪都達が居る所は少し遠いけど私の耳にばハッキリ!゙聞こえた。
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