ストーリー4

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―――― 今は、ちょうど下校中。 時間は6時半…居残りは5時までだったが、さっきのせいで一時間過ぎまで長引いてしまった。 …さっきの出来事は忘れたい。 その出来事が頭の中で再生される度に顔が熱くなるのを感じる。 隣を見ると雄馬はそっぽを向いていた。 よかった、バレてない…。 そう言えば雄馬がさっき… 宏樹君たちと帰りたくなかったのか『今日は2人で帰るからお前ら2人で帰ってろ』と言った。 正直私もビックリした。 同時に私と帰りたかったのかなんていう勘違いを起こしそうになった。 私の手は今、隣にいる彼氏に指を絡められ握られている。 恥ずかしいからやめてって言ったのに…このドSは!! カップル繋ぎー☆とか言ってさ!! 私がドキドキしてるの絶対知らないでしょっ!! ……というか雄馬いつの間にドSになったんだ!? 前までは私の圧勝だったのに… ぇっ…じゃあ前までは雄馬ドM… 思わず吹き出してしまった。 突然吹き出したのに驚いたのか隣の雄馬が目をまんまるにさせて聞いてきた。 『なに考えてんだよ…』 そして段々と呆れ顔に変わってついには溜め息をはく彼。 …こういうときは、なんて言い訳をすればいいんだろう。
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