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「ここ、お勧めの場所」
圭介に連れて来られたのは一件の定食屋。
そこは街から少し路地裏に入った場所だった。
彼に続いて暖簾を上げ店に入ると定食屋独特のいい匂いが立ち込めていた。
「オバチャン!焼き魚定食ライス大盛ね!」
席に座るなり彼はカウンターの奥に向かって声をかける。
「はいよ!」と澄んだ大きな声と共に出てきたのは白髪混じりのおばあさんだった。
「おやっ圭坊じゃないかい。久しぶりだね」
彼女は顔をくしゃくしゃにして笑う。
圭介が圭坊と呼ばれていることに思わず笑ってしまった。
「お嬢さんは初めての顔だね」
おばあさんは優しく微笑むと「何する?」とメニューを渡してくれた。
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