第二章

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外に出るとすっかり太陽が顔を出し朝の匂いがした。 伸びをしている圭介の茶髪が光に当たって綺麗だ。 「仕事いける? こんな時間までごめんな」 圭介は振り向くと申し訳なさそうにしている。 「全然大丈夫だよ。夜からだし。 こっちこそ…色々ごめんなさい」 「電話は出ろよな? 心配すっから」 圭介は私の頭をポンっと叩く。 「じゃあ帰るか! 家どこ?送ってくよ」 「いいよ、ここから近いし圭介は昼から仕事でしょ? ひとりで帰れるから」 「そっか…悪いな。 じゃあまた連絡する! またな!」 手を振り別々の方に歩き出す。 よくこんなにポンポンと嘘が出るもんだ、と苦笑いが出る。 そして苦しくなった。
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