第二章

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続けて雑誌をめくっていくと夜の仕事のページが現れた。 自分に向いていないことぐらい分かっていた。 無愛想で話術もない私がキャバ嬢なんて無理に決まっている。 でも時給は低くてパチンコ屋の2倍。 寮もあるしここで働けば1ヶ月で家を借りる資金も貯まるだろう。 雑誌を閉じベンチに寝転がる。 太陽の光が眩しくて腕で目を覆った。 定食屋のホストの顔が浮かぶ。 彼らと同業…未知の世界。 圭介はどぅ思うだろう。 嫌われてしまうだろうか。 でも1ヶ月…1ヶ月でまとまったお金が入る。 それからは真面目に働けばいい。 私は起き上がり公園をあとにした。
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