第二章

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向かったのはよく来るネットカフェ。 ネットや本を読むためではない。 ここにはシャワールームがあるからだ。 それに体を折れば寝ることもできる。 こんな私でも毎日、男に飼われてるわけではない。 体が持たないし、お金がある時はここを利用していた。 まぁそれも男から貰ったお金なんだけれど… シャワーを浴びフリードリンクでホットココアを入れ小さな部屋に入る。 ココアを一口飲み念入りに化粧を始めた。 キャバクラの体験に行くことに決めたからだ。 電話して出た男は愛想良く店までの道を説明してくれた。 化粧をしている間、何度も圭介の顔が浮かんだ。 それと同時に鏡の中の顔はいつもより派手になっていく。
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