第3章 少女と凶悪竜

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ガロニス国から遠く離れた場所に“ドーラスク国”と言う平均標高5000メートルにもなる山々に囲まれた国がある         …いや… あったと言う方が正しい その日のドーラスクはいつもと変わらない平穏な日々を送っていた しかし…… 突然その日を境にドーラスクは“消滅”した だが僅かではあるが生き残った人々が散り散りに別の国を目指し、死に物狂いで彼等はドーラスクから脱出し 彼等は別々の国え行き、ドーラスクが消滅する前に何が起きたかを国々に話した その内の一人がガロニス国まで逃げて来た、男は広場まで来ると差し出された水を一気に飲み干し、集まった人々に話始めた、その中には“謎の少女”までが興味津々に話を聞くために寄ってきた (逃げて来た男) 「突然広場のど真ん中に、見たこともない黒い服を着た赤と黒の混じった長髪の男が立ってたんだ、俺は珍しい服だと思った瞬間…………辺り一面が一瞬にして地獄に変わっちまった!!、……俺の女房は、……俺の目の前で……ぐっ……グスッ!!、……通常の倍はある剣で、腹を切り裂かれ…辺り一面には女房の飛び散った血肉と内蔵が散乱して……、アイツは笑いながら何度も何度も突き刺しては斬り!、手足や胴体、首を斬り飛ばして、もう原形を留めてないほどまでに切り裂かれたんだ!!!、……その後、そいつが、『この事を他の国に行って詳しく話せ、それまでお前を生かしといてやる』、って言ってきたから俺はすぐその場から逃げてここまで?!……」 男は言い終わる前に突然“発狂”し始めた (逃げて来た男) 「?!!……頼む…助けてくれ!!…やめろ…やめ…ろ…!!、やめてくれー!!!うぁぁぁぁぁぁぁ!!!ひっ!…悲鳴が止まらないんだっ!!頼むからやめてくれえーー!!!!っ?!!……」 男はその瞬間ピタッと停まったと思うと突然崩れるようにして倒れ、息を引き取った…… (町人A) 「なんてこった!!、まさかドーラスクまで滅ぼされるなんて!!」 (町人B) 「しかもなんて残忍な奴だ!!、残忍残虐しすぎるじゃないか!!!」 そう言って周りの者達の中には怒るもが出たり、悲鳴をあげるもの、怯えるものと出始めた (少女) 「赤と黒の混じった長髪…、見たこともない黒い服…、そして通常の倍はある剣……、みつけた……」 謎の少女は気になるような事を独り言で話すと何処かえ消えていった それは『…みつけた…』の言葉だった
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