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しばらくした後、レムは野ウサギを大猟に捕まえて戻ってきた
大猟と言っても捕らえた数は全部で五匹
人一人の一食が一匹で事足り、またジ・エンドは一食に二匹は軽く平らげる
体が大きいままの状態だと一体一食どのぐらい食べるかは不明だが、小さい状態なら二匹ほどで足りるようだ
(ジ)
「まったく、いざ飯となると元気になりやがって」
皮肉を込めた感じにジ・エンドはソードに対して言葉を投げ掛けた
(ソ)
「うるせぇ、俺だって腹が減ってたんだよ、第一、二人が口喧嘩をしなければ今頃ついてて向こうで上手い飯にありつけてたんだぞ」
(レム)
「まぁ良いじゃん良いじゃん、その分お金使わなくてすむし
、こうして私とエンドは仲良しになれたんだから~」
(ジ)
「その通りだ、それに旅をするのに仲間がいた方が何事も助かるし賑やかで良いではないか?、何か不満でもあるのか?」
(ソ)
「いや、それはないが……ただ、俺達は復讐をするために旅をしてるんだ、これからどんな危険が待ち受けてるか解ったもんじゃない、それに……まだ相手が誰なのかすら解ってないんだ、いい加減に相手が誰なのか教えてくれジ・エンド」
(ジ)
「それもそうだな、仲間が一人出来たことだしな…、そいつの名は“アルハザード”、“狂詞”とも呼ばれる奴だ、お前の国、家族を殺したのはそいつに間違いない、……あのよどんだ空気、所々に残された魔力の感じ方、……国が燃えてたのは奴が唱えた大魔法の1つ、……“煉獄の宴”……その大魔法は生きとし生けるものをただ“燃やす”のではなく、“喰う”のだ」
(ソ)
「喰らうとはどういう意味だ?!」
(ジ)
「お前の父と母の亡骸はあった……、だが、他の者の亡骸はあったか?、生存者はいたか?」
(ソ)
「?!!、居な…かった……」
(ジ)
「奴はその煉獄の宴を使い、寿命や生命力を延ばす、言わば奴が煉獄の宴を使えば、“不死”に近いのだ、そう簡単には倒せん、だからお前には力は勿論、仲間も必要なのだ」
(ソ)
「1つ良いか?」
(ジ)
「何だ?」
(ソ)
「お前はなぜそこまでそいつの事に詳しいんだ?」
(ジ)
「……昔色々あってな……」
(ソ)
「そうか……すまない、なんか聞いたら不味かったみたいだな…」
(ジ)
「いや、……その内詳しい話をしてやる、だがそれまでに強くなれ、仲間を増やせ、俺の力を使いこなせ、生きろ!、わかったか?」
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