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窓の外眺めてると、教室のドアがガラっと開く音がした。
振り向くと木村君だった。
「…」
お互い沈黙が続いた。
「夏休み中…」木村君が言う。
「夏休み中、エ・エリからの連絡待っとった…」
「ごめん…」
「オレほんまに嫌われたんかのぉ[?]」
「ち・違う」と言いかけて止めた。
ここから居なくなるのに繋ぎ止めるなんて、出来ない。
「ほんまに無理みたいじゃの。ごめん」
静かにドアを閉めて帰った。
ウチにはポッカリと穴が空いたようだった。
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