呟き(3)

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「形あるモノ 壊され消えて 忘れ去られ 形あるモノ 壊すも愛でるも貴方次第 さぁ 貴方はどちら?」 『脆く儚く美しい貴女 触れたくて触れたくて 何度も何度も伸ばしたこの手 一体幾つ 壊して消した事でしょう』 「伸ばされた貴方の手 血に濡れた 貴方の手を取って 貴方は私に何を見せてくれますか 何を教えてくれますか? 何を感じてくれますか?」 『貴女の手も紅く染めて 貴女は私のモノ 私は貴女のモノ 貴女が望むなら 何でもお教えしましょう 何でも叶えましょう 何にだってなりましょう それが私と』 「貴方の」 <<契約事項>>
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