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山崎「あのね~、土方の野郎が『総司が拗ねてるから桜華を呼んでこい』って~。
夕ちゃん?連れて行ってもヤバいよ~?
飢えた狼の群れに可愛い子兎を放り込むようなもんだから~。」
新撰組は女人禁止。女が居ないのだから…溜まる。
隊長が島原へ連れて行ったりとしているが、危険だ。
夕「それなら大丈夫です!
桜華さんが守ってくれますから!」
『まぁ…桜華君(ちゃん)なら。』
桜華ちゃん、女の子だし。
桜華君、女の子に興味無いし。
2人の思いは違ったが、『桜華は手を出さない』と言う所は変わらなかった。
山崎「土方の野郎に聞こう~。」
山南「そうだね。」
笑顔で話す2人。
桜華「夕さん。雇えるか分からないけど、新選組に行こう。」
夕に手を差し伸べた桜華。
夕「はいぃ!?
今の手って私にですよね!?
何であなたなんですか!?」
差し伸べられた手を握っていたのは山崎。
山崎「行こう、桜華。」
呼び捨てにしている山崎。
『(コイツ、敵だ。)』
2人は火花を散らせ、苦笑いした桜華と山南。
桜華は荷物を山崎と山南に渡し、空いている手を夕に差し伸べて屯所へ行った。
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