17/26

4250人が本棚に入れています
本棚に追加
/894ページ
山崎「あのね~、土方の野郎が『総司が拗ねてるから桜華を呼んでこい』って~。 夕ちゃん?連れて行ってもヤバいよ~? 飢えた狼の群れに可愛い子兎を放り込むようなもんだから~。」 新撰組は女人禁止。女が居ないのだから…溜まる。 隊長が島原へ連れて行ったりとしているが、危険だ。 夕「それなら大丈夫です! 桜華さんが守ってくれますから!」 『まぁ…桜華君(ちゃん)なら。』 桜華ちゃん、女の子だし。 桜華君、女の子に興味無いし。 2人の思いは違ったが、『桜華は手を出さない』と言う所は変わらなかった。 山崎「土方の野郎に聞こう~。」 山南「そうだね。」 笑顔で話す2人。 桜華「夕さん。雇えるか分からないけど、新選組に行こう。」 夕に手を差し伸べた桜華。 夕「はいぃ!? 今の手って私にですよね!? 何であなたなんですか!?」 差し伸べられた手を握っていたのは山崎。 山崎「行こう、桜華。」 呼び捨てにしている山崎。 『(コイツ、敵だ。)』 2人は火花を散らせ、苦笑いした桜華と山南。 桜華は荷物を山崎と山南に渡し、空いている手を夕に差し伸べて屯所へ行った。
/894ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4250人が本棚に入れています
本棚に追加