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時は戻り、山南と桜華が店に着いた頃。
土方「総司、入るぞ。」
応えを待たず、ズカズカと入った土方。
土方「どうしたんだ?」
布団の脇に座り、煙管を消した土方。
総司「気分が悪いだけです。」
全く…分かりやすいんだよ。
土方「桜華か?」
―ピクッ
やっぱりな…。
アイツを狙ってるのは大勢いるな。
土方「…それは?」
部屋の隅に置かれた包み。
総司「!何でもありません。」
そう言いながらも布団の中に包みを引きずり込んだ総司。
土方「…総司。桜華は馬鹿なんだよ。言葉に誤りがあるな…今まで人との交流が殆ど無かったのは知ってるな?」
午前中に聞いた事だ。
忘れるわけないだろう…。相当な馬鹿以外。
土方さん、私…そんな馬鹿に見えますか?
忘れませんよ。桜華さんは大切な人なんですから。
などと頭から布団をかぶった総司は思った。
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