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桜華「山南さん、夕さんを頼みます。
山崎さん、総司さんの所へ連れて行って下さい。まだ、迷うので…。あ!山南さんごめんなさい。荷物ありがとうございます。」
山南から荷物を受け取った桜華は山崎に案内され、総司の所へ向かった。
山南「夕さん。私の部屋に来て休もう。魁君!」
廊下を歩いていた小柄な男に声をかけた。
―ビクッ
魁「や、山南さん。何ですか?」
挙動不審な魁。夕は怪しいモノを見る目で見ている。
山南「お茶を2つと。アレ、お願いね。」
『アレ』に反応した魁。
魁「あ、はい。アレですね。」
山南は返事の代わりに笑顔で答え、自分の部屋に夕を連れて行った。
夕「アレって何ですか?」
―バタバタ
魁「失礼します。」
入ってきた魁の手にはお盆。湯飲みが2つとお饅頭が乗っていた。
山南「ありがとう。アレはこの饅頭だよ。美味しいんだ。
さて、僕も一応副長だから話を聞かせてくれるかな?
新選組に入りたい理由と動機を。」
にこやかに話す山南にホッとした夕は甘味屋での事を話した。
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