壱拾

2/47

4250人が本棚に入れています
本棚に追加
/894ページ
夕「狭いですけど…。」 案内されたのは小さな小屋。 全部で8畳位の広さだろう。 桜華「偉いね。一人暮らしなんて。何か出来る事があったら言ってね。」 部屋(と言っても1部屋しか無い)の隅に荷物を置く。 夕「優しいですね。寒いですよね?今、囲炉裏に火を点けます! いつも、味噌にご飯を入れるのしか食べないんで…。」 恥ずかしい。これならもっと貯金しておくんだった。 毎日雑炊何だもん。近所のおばちゃん達がくれる野菜とか野菜とか…たまにご飯と漬け物とか。 桜華「雑炊?夕さんが作ってくれるの?ありがとう。出来る事なら手伝うよ。」 夕「大丈夫ですから! 座っていてください!」 何もせず、桜華は夕をずっと見て待っていた。 夕「出来ました!」 その日は2人に何も起こらなかった。 桜華「おやすみ。」 壁にもたれ、羽織りをかけて寝る桜華。 理由は…
/894ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4250人が本棚に入れています
本棚に追加