壱拾

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夕「すみません。」 2人は銭湯の帰りだった。 桜華「良いんだよ。」 散々悩んだ挙げ句、華桜と代わったのだ。 夕「桜華さん。実は…布団、1枚しか無いんです。」 申し訳無さそうに言った夕。 桜華「大丈夫。私は壁にもたれて寝るし、羽織りもあるから。」 この為に土方さん、自分が寒さに弱い癖に(※山崎さん調べ)貸してくれたのかな? 新選組の羽織りじゃないけど…。 夕「私がそこで寝ます!着物、もう一枚着れば…! それか、一緒に寝ましょう!」 それはそれで無理がある。 着物を二重に着るのはおかしいし、2人では狭い。 桜華「夕さん。あなたが風邪を引いたら私が怒られるんです。だから、布団で寝て下さい。」 夕「明日は!どうにか布団を用意しますから!」 そう言った夕に微笑んで眠りについたのだ。
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