壱拾

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近藤「トシ、桜華君が居ないからって怒鳴る声、もうちょっと抑えようよ。 夕飯中だよ?みんなも。」 隣に居た近藤に被害が一番大きかった。 土方「聞け!桜華はある女を女中にするため警護に当たっている! 理由は女中が住み込みで働きたいと言っているが、部屋が無いからだ! 大部屋が出来たら女中を連れて帰ってくる! お前ら!暇な奴は明日から大部屋造りに回れ! まぁ…希望する奴だけで構わない。」 誰もが土方の言葉に耳を傾けていた。 総司「皆さんやりますよね?」 否定させないオーラと笑顔の総司が言った。 『もちろんだ!』 間取りとかでもめているとき、近藤と土方、山南は笑っていた。 山南「桜華君が来てから変わったね。」 近藤「そうだね。いい意味で新選組が変わったよ。」 土方「今日で2日だぞ? 変わり過ぎだ。 …まぁ、此処がアイツの居場所になったが嬉しいけどな。」 照れながら言った土方に2人は笑った。 『(鬼が照れてるよ。)』 桜華によって未来も変わった。 新選組も変わった。
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