壱拾

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一「…帰ってたか。」 桜華はいつも通りに一と総司の間に座る。 桜華「おはようございます。」 笑顔言う桜華。他の隊士も座っていく。 一「…入隊祝いだ。」 桜華「私に?」 一から渡されたのは帯留と櫛。 帯留は髪と同様白く、櫛は黒くて桜の花が細工されていた。 一「髪が長いからな。総司から貰った髪紐だな?上手く縛れないのなら縛ってやろう。」 一は雑に結ばれた髪紐を解き、丁寧に櫛で解かす。 白い髪は通す度に輝きを増しているようで綺麗だ。 一「…出来た。」 隊士は羨ましそうに一を見る者も居れば妬む者も居た。 原田「一!ずりぃぞ!俺だってな!桜華の隣に座りたいんだ!」 俺だってな!魚の骨取って渡したり、煮物分けたりしたいんだよ! 何とも低レベルな考えの原田。 さすが、3馬鹿の1人だ。
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