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桜華「…はい。」
『!』
目の前に居るのに居ない。
脳が認めない、嗅覚も聴覚でさえ桜華を見つけられない。
見えているのに…。
桜華の気配は消えていた。
死者が立っている。その様に思える程完璧に気配を消していた。
桜華「…どうでしたか?」
気配を戻した桜華に驚く2人。
才能だけではない。実際にやった…熟練したように感じた。
山崎「か、完璧だよ~;。」
俺より上手だから気付かれるのも分かるな~。
魁「桜華さん、僕に教えて下さい!」
山崎「じゃあ、鬼ごっこしよう。」
その発言に顔を青くする魁と顔を輝かせる桜華。
魁「え…っと。」
山崎「大丈夫~。今回は俺が鬼だから~。
んとね~、俺に捕まらなければ勝ち。逃げるのはこの町の中でね~変装とか何でもありで夕刻まで。」
桜華に説明する山崎。
鬼が山崎なのにホッとした魁。
以前やった時は僕が鬼で山崎さんが逃げてたけど、夜になっても帰って来なくて土方さんに『山崎を連れて帰るまで屯所に帰ってくるな!』って言われて…3日3晩探し続けたんだよな…。
今回は捕まらなければ勝ちなので、その部分に安心した魁。
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