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魁「気配を消すコツを教えて下さい。」
屋根から降りてまず聞いた魁。
何と言うか…監察にしては腰が低い。
桜華「まず、自分の存在を否定して…。
次は呼吸数を減らして下さい。
最後に感情を全て消せば良いんですよ。」
蔵の中で殴られるのを恐れた桜華が会得した気配を消す術。
魁「桜華さん…、別々に逃げ回りませんか?」
僕が狙われるから…、桜華さんだけの方が助かる。
桜華「私と一緒は嫌なんですか?」
一緒に逃げ回るつもりの桜華は魁に悲しげに聞いた。
魁「ぼ、僕と一緒だと…。」
言葉に詰まった魁の正面に立ち、目を合わせて言った桜華。
桜華「魁さん、自分に自信を持って下さい。
大丈夫ですよ。2人で力を合わせればね?
それに私が魁さんを守りますから。」
笑顔で言う桜華に魁は頬を染めた。
桜華「準備は何をすれば良いんですか?」
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