壱拾

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桜華「すみません。薫ちゃん、居ますか?」 そわそわする魁。島原は初めてらしい。 ―バタバタバタ 薫「桜華!来てくれたの!?」 嬉しそうに来た薫。 薫に笑顔で言った桜華。 桜華「今日だけ働かせてもらえませんか?賃金は要りませんので。」 『え!?』 僕、此処で働くの!?男だよ! 魁は汗だくだ。 桜華が私と要るために…。 鬼ごっこから逃げる為とは知らない薫。 花里「あら、桜華さん。 え?…良いわよ。私から頼んであげる。」 桜華から事情を聞いた花里は吃驚しながらも頼んでくれた。 主人「花里が頼み事とは…。 あぁ、君達なら大丈夫だろ。裏方でもやってもらおうかな。」 何とも人がいい主人はあっさりと承諾し、桜華と魁は女物の着物を着て花里の部屋に来た。 花里「あら!あなた達!裏方なんて勿体ないわ!」 花里が興奮するのも仕方がない。 魁は監察として女装をするが、元が可愛らしいので可愛い女の子になっている。 桜華は着物は着れたが化粧が出来ない。 薫にやってもらったが、化けた。かなりの美人で薄化粧。 魁「何で島原なんですか?」 本当は浪士に変装してやり過ごすつもりだっが、桜華が連れて来たのだ。
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